バインミー専門店をやると決めた時、今後日本で「バインミー」という言葉で広まるか、「ベトサン」の呼び方で広まるかどっちだろう、どっちでいく?と真剣に話し合ったことがありました。
「バインミー」と「ベトサン」がイコールで結びつく方はあまり多くないと思いますが、北米に住む日本人にバインミーは「ベトサン」という愛称で親しまれていました。ベトナムサンドイッチの略です。
ちなみに、北部発音(ベトナム標準語)の「バインミー」と、南部発音の「バンミー」、さらには「バンメイ」・「バンミ」という日本語表記も見られましたが、どれも正しいので、そこでは特に悩むことは無く、語感で決定しました。
2014年、私達の店「ジューシーバインミー」がオープンした翌年だったか翌々年だったか、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、名古屋の鶴舞にバインミーの専門店ができました。
お店の名前は「三藩」で、サンフランシスコの中国語表記から名付けられたと思われます。※現在では閉店されています。
確か、店主の方がサンフランシスコのバインミー屋さんで働かれていたと店内の張り紙で説明されていたと思います。(間違った記憶であればすみません。)
50代くらいの男の方が経営されていて、日本ではパクチーが食べられない人が多い事に配慮して、代わりに水菜を挟んだ、優しい、食べやすいバインミーでした。ボリュームがあってとても美味しかったです。
そして、そちらのお店では「バインミー」という呼び方を一切しておらず、「ベトサン」という名称を使っていました。
当時、日本は「バインミー」と「ベトサン」でバラける可能性があるという不安も少しありましたが、今のところ、主流は「バインミー」のようで、少しホッとしています。
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