Tim Kee French Sandwiches 添記法式三文治(香港)♯世界のバインミー

Tim Kee French Sandwiches

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香港で半世紀以上続くバインミーを食べてきました!!

香港には、長年バインミーを提供してきたお店があります。
その代表格ともいえるのが、香港・佐敦(ジョーダン)にある「添記法式三文治(Tim Kee French Sandwiches)」です。
こちらのお店は、1970年代から続く老舗。せっかく香港でバインミーを食べるなら、歴史のあるお店を訪れてみたいと思い、今回こちらのお店を選びました。

佐敦にある「添記法式三文治」香港佐敦渡船角文苑街30號文耀樓地下A號舖

中国語の店名は「添記法式三文治」。

入りやすい入口です。今気づきましたが、店主の方はこの時は電話をしていなかったのですね(笑)
めちゃくちゃレトロなポスターで凄く素敵です♪

「法式」はフランス式、「三文治」はサンドイッチを意味します。英語では「Tim Kee French Sandwiches」と表記されています。「麺包(麵包)」は、中国語で「パン」という意味です。

場所は香港・佐敦。MTR九龍駅から歩いて30分以上かけて向かいました。
九龍駅のすぐ上にある「圓方(Elements)」というショッピングモールを通り、その周辺にそびえ立つ高層住宅や複合ビル群を眺めながら歩いていきます。
とにかく高層ビルが多く、あまりの迫力に、思わず「すごいね」と口に出してしまうほどでした。

なぜ、このお店を選んだのか

香港でバインミーのお店を探したところ、今回の日程で私たちが行けそうなお店は3店舗ほどありました。

せっかくなら、長い歴史を持つ香港の街に根付いたバインミーを、実際に味わってみたい。そんな気持ちから、今回の香港旅行では絶対に外せないと思っていた「添記法式三文治」へ行ってきました。

昔ながらの香港の街の中にあるお店です
雨が降っていたので屋根があって助かりました。

香港に暮らす日本人や観光客に向けた現地情報フリーマガジン『Concierge(コンシェルジュ)香港』なのかなと推測しました。違ったらすみません。

たくさん貼ってあります
お若い時の店主さんです。
沢山の切り抜きが貼ってあるので長い待ち時間でも大丈夫です。
この掲載されているバインミーは長い16インチのバージョンです。

添記法式三文治は、1970年代にベトナム華僑によって始められたとされる、香港・佐敦の老舗です。
当初は手押し車でベトナム式のフランスパンを販売。その後、店舗を構えるようになったそうです。
さらに1993年には、現在の店主である范さんが義弟とともに店を引き継ぎ、先代から受け継いだレシピを守りながら営業を続けていると紹介されています。

1970年代当時、佐敦の渡船角周辺には、ベトナムから香港へやってきた人々が暮らし、商売を営んでいたといわれています。
今では高層ビルが立ち並ぶ香港ですが、この場所にはかつて、ベトナムからやってきた人々の暮らしがあったと思うと、とても興味深いです。

お店に入ると、店主のおじいさんがずっと電話中でなかなかバインミーを作ってもらえません(笑)。
マイペースな雰囲気で、「これがいつもの風景なのかな」と思いました。
その間、一緒になった常連のお客さんが、このお店についていろいろ教えてくださいました。

「すごく有名なお店だけど、時間がかかるから忍耐力が必要ですよ」とのこと(笑)。

こういうちょっとした出来事も、長年地元で営業している小さなお店ならではの雰囲気なのかもしれません。

まだまだ楽しくお電話中です。
販売しているのはバインミーだけではありません。
グーグル翻訳してみました。
飲み物もあります。
まだまだ長電話中です(笑)気長に待ちます♪

「フランス式サンドイッチ」なのに、なぜバインミー?

ここで、店名を見て疑問に思う方もいるかもしれません。

「法式三文治」は、漢字を見ると「フランス式サンドイッチ」という意味。

「なぜバインミーなのにフランス式なの?」と思いますよね。

でも、バインミーの歴史を知っていると、この名前は決して不思議ではありません。

フランス統治時代のベトナムには、フランスからバゲットなどのパン文化が伝わりました。それがベトナムの食文化と融合し、やがて現在のバインミーへと発展していきました。

つまり、バインミーにはもともと、フランスの食文化との深いつながりがあります。

バインミーの歴史についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。

【バインミーとは?】
https://www.banhmi.xyz/what-is-banhmi/

実際に食べてみました

小サイズ(半份)……HK$46(約880円)、大サイズ(16インチ)……HK$90(約1,720円)2024年3月のレートです。
ブラックペッパーが最後にかかっています。

まず印象に残ったのは、パンです。
ベトナムで現在食べるバインミーのパンと比べると、こちらのパンは軽めに感じました。
どこか昔のベトナムのバインミーに使われていたパンを思わせるような、素朴で軽い食感。

外側はパリッとしていて、中はふんわり。
食べていて、私は「麩菓子のような軽さだな」と感じました。
具材は、肉とハムを中心に、きゅうり、キャロットラペのような人参と大根のなますなど。
ほぼ人参で、大根は少なめでした。
辛さは控えめで、ブラックペッパーの風味がアクセントになっています。
レバー臭さが少し感じられたのでレバーが苦手な方には少し気になるかもしれません。
そして一番印象的だったのは、一般的なバインミーでおなじみのパクチーが入っていなかったことです。
調べてみると、以前からこのお店について「パクチーが入っていない」と書かれているレビューもあり、どうやら一時的なものではなく、このお店の昔からのスタイルなのかもしれません。
肉やハムの旨味に、きゅうりや野菜のさっぱりした味わい、そして最後にふりかけるブラックペッパーが加わり、全体としてはシンプルですが、バランスの取れた味わいで美味しくいただきました♪
パンも軽くて食べやすいです♪

ベトナムで生まれたバインミーが、香港へ渡り、香港の街で長い年月をかけて受け継がれてきた。
そして今も、1970年代から続くこの小さなお店で食べることができる。
香港で長年受け継がれてきた、もう一つのバインミーの形なのかもしれません。

店内には、お店が掲載された雑誌の切り抜きや新聞などが貼られ、ベトナムの食材も販売されています。長い歴史を感じさせる味わい深い店内で、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような、どこか懐かしい雰囲気でした。

バインミーを食べるだけでなく、こうしたお店の歴史や、香港に根付いたベトナムの食文化まで感じることができ、とても興味深い訪問になりました。

店名:Tim Kee French Sandwiches(添記法式三文治)
都市:Ferry Point, 香港
訪問日時:2024年
情報・写真提供者:ジューシーバインミー

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このページでは、世界中のバインミーを食べつくしたいと目論んでいる名古屋市のバインミー専門店「ジューシーバインミー」のスタッフが食べ歩いたバインミーと、皆様からお寄せいただいた世界のバインミーを紹介しています。世界のバインミー情報を募集中
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この記事を書いた人

名古屋で2014年からバインミー専門店「ジューシーバインミー」を営んでいます。毎日、自家製パンでバインミーを作り、ベトナムだけでなく、世界各地のバインミーを食べ歩いてきました。
このサイトでは、バインミー専門店の店主だからこそ書けるバインミーの話をはじめ、美味しいもの、旅のこと、そして日々感じたことや心の中のあれこれを記録しています。

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